戦略デザイナー森田昌希のビジネスレビュー
「中小企業におけるデザイン経営の戦略的重要性と新たな要件」
の要約①になります。
この投稿では「デザイン経営の定義」についての要約です。
デザイン経営とは?
堅苦しくなってしまいますが、経産省特許庁が定義している内容を最初にお伝えいたします。
「デザイン経営とは、デザインを企業価値向上のための重要な経営資源として活用する経営である。」
つまり、デザイン経営は、ブランドの構築による独自性とイノベーションの創出による新しい市場価値、この2つを競争力の源泉とする新しい経営手法ということである。
図解すると以下になります。
(出所:デザイン経営宣言(2018)スライド2より引用)
ん?
分かりました?
最初に読んだ時は、抽象的でよく分からなかったです。
何となく言いたいことは分かるんだけど、
「で?」
と言いそうになりました。
かなり大雑把ですが分かりやすい表現で結論から先に言いますと、
【誰が】経営層自らが、
【何を】サービスや製品やデザインなど全ての意思決定を
【どのように①】会社が大事にしている想いを基準にして、
【どのように②】お客様とか取引先との共感をベースに、
【どのように③】がりがり関わっていこー!
【効果】自然と差別化されて、価格競争しなくていい強い競争力が生まれますよー!
※念のため、かなり大雑把なことはご理解ください(笑)
デザイン経営の肝
突然ですが核心に触れます。自社において考えてみてください。
上記のプロセス「誰が」「何を」「どのように」で
実行できていない箇所がありませんか?
ご心配は不要です。ほとんどの中小企業で実行できていません。研究結果も出ています。
それは「経営層自らが」の箇所です。
これには大きく2つの理由があります。
①デザインの意思決定は現場にあるから。
②経営者や幹部がデザイン思考を持つデザインの専門家ではないから。
では、どうやれば①と②の原因を解消できるのか。
私のビジネスレビュー「中小企業におけるデザイン経営の戦略的重要性と新たな要件」で導きました。
~続く「なぜデザイン経営は競争力になるのか」~